第一回 道士和江匪(1-6)
雷先は、そのまま素速い刺突を缲り返し、注意を引きつけた。 さらに、船头の侧面から、李秀が打ってかかる。左右それぞれの手に、短い戟を握っている。 「やあっ!」 かん高いかけ声と共に、李秀は右の戟を突き込んだ。船头はそれを弾こうと橹を振る。しかし、突きは见せかけで、李秀はくるりと回転してまわし蹴りを放つ。船头はしたたかに食らい、ぐらぐらと身Tを揺らせた。 「それっ!」 雷先も引き続きbAngを突き出す。真正直に力强く、ガツガツ押した攻撃を缲り返した。李秀はそれを器用にくぐりながら、船头の足下を狙って斩りつける。 「ええい、郁陶しい奴らだ!」 二人を相手にして圧され気味になるや、船头は橹を投げ舍てて、水に飞び込んだ。 钢先たちが、あわてて水面をのぞき込む。船头はもう见えない。その时、足下がぐらぐら动いたかと思うと、急に船がひっくり返り、钢先たちは水中に放り出された。 「何て力だ、船を持ち上げやがった」 水面に出た雷先が、头の鉄冠を直しながらぼやく。李秀も咳き込みながら顔を出した。 二人の无事を确认した钢先は、覆された船を、少し雪の残る中洲に押し上げる。そして表向きに戻すと、 「初めての収星が水中戦か。この寒いのに、楽じゃないな」 と苦笑した。